アスベストONEのことがまるっとわかる資料がすぐにご覧いただけます。
弘電社は、約110年の歴史をもつ、電気設備のトータルエンジニアリング企業。
三菱電機グループとして、『弘電社は「創造する喜び」を通して、豊かな人間社会の実現に貢献する。』という企業理念の元、生産・通信・交通・生活を支えるインフラを幅広く提供しています。
今回は、安全品質環境本部の榎本さんに、アスベストONE導入のきっかけや背景、導入効果についてお伺いしました。
株式会社弘電社 安全品質環境本部 品証・環境部 榎本様
もともとは自社内の基幹システムを駆使して、アスベスト(石綿)関連の業務管理をしていました。
ただ、当社の基幹システムは元々協力会社との情報共有が主な使用目的なので、当然ですが、今回のアスベスト(石綿)法令に必要な各書類の対応等については該当する機能がありませんでした。
そこで、現場代理人がアスベストに関する現場の情報をメールで報告し、バックオフィス側が基幹システム内に情報を手入力して書類や看板を作り、さらに行政への石綿事前調査結果をGビズIDへ報告する、という流れで法令に対応していました。
ですが、この方法だと必要な対応をするために、現場やバックオフィス側の様々な人間が介在するため、抜け漏れやミスにも気付きにくい状態でした。
さらに、既存の基幹システムを半ば無理やり使っていたため、上層部の管理もなかなか思うように出来ていない状態でした。私自身も20年近く現場にいた人間なので理解できるのですが、どうしても現場では「工事の完了=この仕事は終わった」という気持ちになってしまうものです。
ですので、特に今回のような法改正で、現場でやらなければいけないことが増えても、なかなかその対応作業自体が現場仕事の一連の流れになるには時間がかかります。
そうすると、バックオフィスとしては「報告が全然上がってこない!」「現場と連携がうまく取れず情報が登録できないままになっている」という声が上がってくるようになります。
一方で現場からは、「現場で作業をしてから事務所に戻って調査報告をするには時間が足りない!」「現場にいるのに、毎回PCを立ち上げて入力するのは面倒」という声も上がり、
管理側としてはなんとか現場で完結できないものか、頭を抱えておりました。
パワーポイントで資料を作成し、法令対応のためにやらなければならない事の説明や具体的な方法を現場に訴えかける等、工夫はしてみましたが、八方塞がりな状態でした。
はい。会社の規模が大きいほど、介在する人員数や工事件数も多くなるので難しいと思います。
当時は、基幹システム含め、アスベストの法令対応を維持・管理するためには現場・バックオフィスの様々な人員が介入せざるを得ない状態だったので、現場で完結できる運用フローの構築は難しい状況でした。
全国各支店ごとに一次下請の協力会社をまとめた組織があり、毎月当社の会長が安全対策のセミナーを行う等、三菱電機グループとしてコンプライアンス遵守への意識が非常に高いと感じています。
毎年6月には安全大会を実施しており、弘和会と呼ばれる関東近辺の一次下請の協力会社さん組織をはじめ、全国から対面またはリモートで参加しています。
三菱電機グループとしてコンプライアンス遵守は鉄則なので、今回のアスベスト法令についてもコンプライアンス厳守で管理したいものの、今回の法令対応はかなり煩雑な作業も多くなかなか現実的ではありませんでした。
今後、現場ではレベル3以上の工事が年間100件以上見込まれており、現在の仕組みではミスや抜け漏れが発生する可能性が大いにありました。
各現場で法令遵守ができ、かつ、書類の作成〜保管まで現場だけで完結する仕組みの構築が必要でした。
そのために、「まずは自分が知識をつけよう!」と受講した建築物石綿含有建材調査者講習で、アスベストONEを知りました。
当時、まさに私が求めていた「現場だけで、法令に対応した書類の作成から保管までが完結できるシステム」だったので、衝撃を受けました。
これからどんなに法改正が重なっても、協力会社さんを含め当社と関わるすべてのステークホルダーと従業員を守るためには、「いつ何があっても大丈夫」と自信を持てる体制を作りたかったことが一番の理由です。
アスベストONEは協力会社さんと入力業務の共有ができるので、想像以上に管理が楽になることにも驚きました。
正直なところ基幹システムと併用する煩わしさもありましたが、法令を遵守した適正な対応を叶えるためにはアスベストONEが不可欠でした。
いくら「便利なシステムだから!」と、会社がシステムを導入しても、現場で働くメンバーが使用意義を感じなければ活用されることはなく、いずれシステムは廃れてしまいます。
今後現場だけで完結する事を目標にしているため、導入において現場の理解を得ることと疑問を解消しやすい環境づくりに努めています。
その一環として、今回アスベストONEさんには導入時に各現場スタッフへの導入説明を行っていただきました。オンライン・対面どちらでも対応可能とのことで、現場への浸透もかなりスムーズにいったのではと感じています。
現場では新しいものへの拒否感が生まれがちなため、まずはわからなくてもアスベストONEを使ってみてもらえるように努めています。
バックオフィス側から切り離しても、現場だけで使い続けられるように導入から1年間はいつでもどんな内容でも質問に回答するようにしています。
もちろん各現場でアスベストONEのカスタマーサポートセンターに問い合わせをしていることはあるかと思いますが、基本的にはうちの部署に来た質問に関しては、私から答えるようにしています。
というのも、現場は「こんなことを聞くのは恥ずかしいから」と電話すること自体を避けてしまう事も多いのかなと思うんです。そんな中、せっかく問い合わせたのに「それはアスベストONEのサポートに聞いて」とつっぱねるのも申し訳なくて。
そうですね。やはり、現場スタッフにだけ負担を負わせるのは違うのでは、と考えています。会社として一丸となって取り組んでいくという姿勢は見せていきたいですし、せっかく良いシステムだったとしても「よくわからないから使わない」と思われてしまっては本末転倒ですので・・・
ただ、アスベストONEのカスタマーサポートはアスベストのスペシャリスト(有資格者)が多数在籍しており、現場での石綿取り扱いへの不安が少しでもあれば問い合わせできると伺いました。
さらに電話・メールどちらも対応されているとのことなので、今後は活用させていただこうと思います。
アスベストONEでは充実したカスタマーサポートをご用意しております。榎本様だけでは大変だと思うので、ぜひご活用くださいませ。
何より一括管理ができることです。
このまま運用を続ければ、当初から私が目指していた各現場で法令遵守ができて、書類の作成〜保管まで現場だけで完結する仕組みが完成します。
当社は20〜50代まで幅広い年齢層の社員が現場で働いていますが、操作方法も簡単で、入力情報の間違いが分かりやすいので、システム操作に不慣れなメンバーでも問題なく使用できます。
電子申請もCSVを出力してGビズIDに登録するだけですし、作成したデータは長く保管できていつでも引き出せるところが魅力です。
何より障壁になりがちな導入コストも安かったので、社内理解も得られやすかったです。
とにかく現場で完結させることを念頭においてフローを構築しました。
工夫した点としては、GビズIDの操作(事前調査結果報告)は行政への報告でミスが発生しては大変なので、2〜3人の限られた人員に作業を集約させ、間違いが発生しにくい体制にしています。
アスベストONEを使えば、仮に1つの工事に対して複数の人間が事前調査結果報告や書類・看板作成を行っていても、進捗が一目でわかります。いつ・誰が・どこで見ても進捗が追えるアスベストONEだからこそ、今のフローを構築できたのだと思います。
人手不足が叫ばれる建設業界において、法令が改正されるときは、業務を簡素化するため規制が緩和されることが多い印象なのですが、アスベストは違います。
それほど甚大な健康被害が発生しており、今後も防止しなければならないリスクが存在すると認識し弘電社社員一同で対策に取組んで参ります。
榎本さんを筆頭に、DX化を推進している株式会社弘電社様。
より使いやすく、業務効率化につながるシステムの構築を目指して、EMSも着実に前進して参ります。